ヤンゴン家計簿3月15日 | ゴミ袋の秘密

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今日、ゴミ出しをした。そこで気になるのがヤンゴンのゴミ袋。ちょっと調べてみた。

 3月15日の家計簿(為替レート 1円=9.521チャット)

  1.  コカ・コーラ 425ml x2 600Ks

  合計 600Ks(63円)

 ミャンマーでコーラというと、ほんのちょっと前までスター・コーラのことだった。それがいつの間にかコカ・コーラになった。この425mlのコカ・コーラ、キャンペーン中で300Ks。コカ・コーラにのボトルにビルマ語が書かれる日が来ようとは、3年前まで誰も信じてなかった。変わるときは変わるんだと、コカ・コーラのラベルを見ながらしみじみと思った。

コカ・コーラ
「おいしい、爽やかになる」とキャッチフレーズのコカコーラ。425mlで300チャット

 さて、2日前に買ったゴミ袋だ。実はヤンゴンで売られているゴミ袋は2種類ある。ひとつは青色、もうひとつがこの緑色だ。日本の「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」のように、ヤンゴンでもゴミを分別するためにこの2種類があると以前聞いた。でも、どういうように分けているのかよく分からない。そこで、スーパーの店員に聞くとやはり分からない。彼女はそこにいた同僚3人にも聞いていたが誰も知らない。

「ちょっと待って、上司に聞いてくる」
と言ったまま、どこかへ行ってしまった。5分ほどして戻ってきた彼女は、
「青がプラスチックや金属で、緑がその他のものなの」
と自信たっぷりに言った。紙はと聞くと、緑と答えた。どうも、緑が燃えるゴミで青が燃えないゴミのようだ。店員の彼女を信じて私は緑色の袋を買った。

ヤンゴンの緑のゴミ袋
燃えるゴミはこっちということで買ったのが緑色の袋。50枚で1,300チャット。

 団地に帰って、周りの人たちにも聞いてみた。

「青が濡れたゴミで、緑が乾いたゴミ」
「違うよ反対だよ」
「そんなの誰も知らないし、ゴミを分けちゃいないよ」
「私はいつも黒の袋を使ってるよ」

みんな言うことがてんでバラバラ、よく分からない。友人数人に電話で聞いてもよく分からない。全部で10名ほどの人たちに聞いて明らかになったことというと、

  • 1~2年前にヤンゴン市がゴミの分別を決めて、一時テレビで放送していた。
  • アソー(濡れたもの)とアチャウ(乾いたもの)に分ける計画だった。
  • 誰も従わなかったので、今では分別をやってないし誰も気にしてない。
  • 市が決めたゴミ袋を買う人は今ではほとんどいない。
  • だから青と緑でどう違うか知っている人は非常に少ない。

 ということらしい。だからスーパーに行ってもゴミ袋売り場は目立たないし、見つけても埃がかぶっていて売る気ゼロのような状態だ。こうして、ヤンゴン市のゴミ分別作戦は大失敗に終わった。

 そうそう、買ったゴミ袋をよく見ると(よく見なくてもだが)中に説明書きがあったではないか。それを翻訳してみた。

ゴミ袋の注意書き
ゴミ袋に注意書きがちゃんとあった。

 乾いたゴミ

  1. プラスチック袋、コルク箱、紙箱、紙袋
  2. 竹で編んだ壁、ニッパヤシ、木切れ、蛍光灯、電球、
  3. 割れたコップ、割れたビン、布切れ、陶磁器、割れた陶器
  4. ケーブルワイヤの切れ端、壊れた人形、壊れた機器

 緑の袋は生ごみ以外の乾燥したゴミのようだ。紙も入っているし、木片もある。やはり、燃える燃えないは関係ないらしい。ということは、スーパーの店員が言ったのは正確ではなかった。今度は青色のゴミ袋の説明書きを見てこよう。それにしても、なんで燃える燃えないで分けなくて、生ごみを別にしたのか。バイオのガス発電でも考えていたんだろうか?

とことろで、私の住んでいる団地では何箇所か大きなゴミ箱を置いていて、そこに住人が自分たちのゴミを捨てにくる。ゴミの収集には毎朝やってくるので、朝行くとだいたい空になっている。そして、日本にない素晴らしいシステムがひとつあった。

 ビンやペットボトル、ダンボールなどの資源ごみ、テレビなどの電気製品をいつでも捨ててだいじょうぶだ。そう、民間のごみ収集業者(人)がやってきて勝手に分別し、勝手に持って行っている。リヤカーを引いてゴミ箱巡りをしている人たちだ。「勝手に民営化」で実はゴミ分別が一部実現していた。

ゴミ出し1
さあ、ゴミ出しに行くぞ!

 

ゴミ出し2
暑くて生ゴミが臭う。ポリ容器集めの人が不思議そうにこちらを見ている。

 

ゴミ出し3
ゴミ箱に着いた。午前中なので、まだゴミが少ない。

 

ヤンゴン市のゴミ箱
堂々としたヤンゴン市のゴミ箱。何を捨ててもいい。YCDCはYangon City Development Committee の略で、一般的にヤンゴン市のことを指す。