エジプトの民主化とミャンマーと中国

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エジプトでムバラク大統領が辞任した。20年前のソ連東欧の共産国崩壊を見ているようだ。

ところで、この共産主義国崩壊の先駆けといえるようなことがビルマで起こった。1988年の民主化運動だ。それまでネウィン独裁で社会主義国だったビルマがささいなことをきっかけに大きな暴動、民主化運動に繋がった。その結果、ネウィン独裁と社会主義は消え去ったが軍事クーデターにより軍政になってしまった。その翌年1989年、中国で天安門事件が起こる。ビルマと同様に軍が発砲し多くの犠牲者を出し、共産党は生き残った。しかしその翌年、1990年にはベルリンの壁崩壊、1991年にはソ連崩壊へと繋がっていった。

それから19年後、2007年にミャンマーで僧侶を中心とした大規模な民主化デモが起こる。このときも軍が発砲しデモは失敗に終わった。その翌年2008年、チベットで大規模な反政府運動が起こる。これも軍によって力でねじ伏せられた。そして今回のチュニジア、エジプトの民主化だ。

大規模なデモがまずミャンマーから始まり次に中国、そして世界へという流れが20年を隔てて同じように起こった。ミャンマーと中国では失敗したというのも同じだ。単なる偶然か、はたまた何か因縁でもあるのだろうか。