• 以前ビルマ語(ミャンマー語)についてブログに書いたのは2009年2月の「ビルマ語をWindowsで~Unicode以前」だった。その後すぐに続編を書く予定だったのが、結局今日になってしまった。3年越しの恋ならぬ、3年越しの ユニコードだ。

    Unicode(ユニコード)とは、コンピュータで文字を扱うための世界標準の規格だ。Unicodeにはビルマ語も含めて世界中の文字が規定されている。このおかげで、コンピュータで簡単に世界各国の文字を見たり書いたりすることができる。ちなみに、ビルマ語はUnicodeの1000番~109F番とAA60番~AA7B番までのエリアを割り当てられている。ちょうど1000番で覚えやすいが、1000といっても16進の1000だから10進で数えると4096番目だ。

    Unicodeの1000番〜109F番はビルマ語の範囲

    AA60番〜AA7B番もビルマ語の範囲

    Unicodeに完全対応したWIndows2000が発売されたのが2000年、すぐには広まらなかったが、2005年あたりから世界で本格化的に普及しはじめた。最近のWindowsもMacもiPhoneもAndroidもすべてUnicodeに対応している。一般の人たちはほとんど意識しなくてもいいが、時々メールやWEBサイトで文字化けが起きたときにShift-JISやらUTF-8やらの言葉が出てくる。UTF-8というのがUnicodeのひとつの規格名だ。世界中のみんながUnicodeを使えば文字化けなどはほとんどなくなるのだが、今は過渡期なので、古いShift-JIS(日本語の場合)なども併用されている。

    Unicode以前は、世界中の文字を統一した規格はなかった。ascii(アスキー)と呼ばれる英語を中心とした文字規格が世界中で使われていたが、その他の言語は各国で独自に標準を決めていただけだ。日本語の場合はShift-JISやEUC-JPなどいくつかあった。中国語やタイ語やヒンディー語などオリジナルの文字を持つ言語も同じように各国が標準を決めていた。

    ところが、ビルマ語は国による標準がなかったため、フォント作成者が文字の配置を自由に決めていたのだ。これが、ビルマ語フォントの最初の混乱だった。日本語ではゴシック体で書いた文字をフォントだけ明朝体に変えてもおかしくはならない。しかし、ビルマ語はフォント毎に規格が違うので一度そのフォントで文章を入力したら他のフォントに変えられないという、奇妙な状況になっていた。この頃一番強かったのがWin Innwaというフォントで、他にAcademy とか CEとかMetrixとかいろんなフォントがそれぞれのキー配置で競っていた。

    2000年を迎え、Unicodeが少しずつ世界に浸透するようになった。Unicode以前はコンピュータで多言語の文書を読み書きするのは面倒なことだったが、WindowsもMacもUnicodeをサポートするようになると簡単に多言語化することができるようになった。WIndowsやMacのOSの中に世界各地の言語のフォントが用意されるようになったのだ。インターネットのWEBサイトで世界各地の文字がそのまま表示されるようになったのもUnicodeのおかげだ。しかし、ビルマ語はなかなかサポートされなかった。

    Windows7の言語設定を見てみる。ミャンマーの隣の国で人口がミャンマーの1/9しかいないラオスのラオス語の設定はできるが、ビルマ語のビの字もミャンマー語のミの字もない。他にももっとマイナーな言語がWindows7に含まれている。ビルマ語がないのは政治的な理由だとしか考えられない。

    ラオス語はあっても、ビルマ語もミャンマー語もない

    ビルマ語がOSに入ってなくても、Unicodeのビルマ語フォントを自分でインストールすればビルマ語のWEBサイトを見ることはできる。でも、何かおかしい。正しく表示できるサイトと文字化けするサイトがあるのだ。調べると、ガガガガガーン!! ビルマ語Unicodeには、UnicodeじゃないUnicodeがあったんだ。そんなの普通Unicodeなんて言わないだろう。 そもそも、ビルマ語「Unicode」で一番ポピュラーなZawgyi-Oneというのが偽Unicodeだった。

    Zawgyi-Oneを使ったWEBサイトの一例
     正しいUnicodeフォントで見ると文字化け   Zawgyi-Oneフォントで見ると正常

    ビルマ語Wikipediaを見ても、ミャンマーのIT関係のサイトを見てもこの問題を憂慮しているミャンマー人のIT専門家が多い。正しいUnicodeのフォントを使うべきだとちゃんと書いている。でも、一般の人たちはこの問題を全然知らないでZawgyi-Oneを使っている。友人のミャンマー人に聞いても、みんなZawgyi-One使いだった。

    問題はZawgyiだけでなかった。Ayarというビルマ語フォントがある。Ayarは最近勢力を伸ばしていて、世界で最も有力なブログシステムWordPressのビルマ語版を出したりして。Ayarのサイトのトップにはこなことが書いていた。

    Unicode is a computing industry standard for the consistent encoding, representation and handling of text expressed in most of the world’s writing systems including those used in Myanmar (Burma). Unicode’s success at unifying various character sets in a standard Universal Character Set has led to its widespread and predominant use in the internationalization and localization of computer software.

    コンピュータ技術でUnicodeがどれだけ大切かを書いている。もっともだ。しかし驚くなかれ、Ayarフォントも偽Unicodeだ。この問題をめぐって時々掲示板などでバトルが繰り広げられているが、Ayarは自分たちのほうが正しいUnicodeだと1mmも引かない。ここまで開き直れるというのもすごい。

    といった具合で、Unicodeでビルマ語も統一されたかと思っていたが、ぐちゃぐちゃ状態だった。でも、世界はミャンマーのローカルな状況とは関係なく動いている。Mac OS X の最新版LIONがビルマ語を正式にサポートした。もちろん正しいUnicodeのビルマ語だ。来年には発売されるというWindows8もビルマ語Unicodeがサポートされる。たとえ今みんながZawgyiやAyarを使っていても、2年後3年後には確実にZawgyi-OneやAyarはすたれてしまう。できるだけ早いうちにZawgyi-OneやAyarをやめて正しいUnicodeに変えたほうがいい。でないと、せっかく自分が書いたビルマ語の文章が2〜3年後には文字化けで読めないという事態になってしまう。

    では、正しいビルマ語Unicodeを使う具体的な方法です。Macを使っている人はOSをLIONに変えて言語設定でビルマ語を設定するのが一番簡単だ。Windowsを使っている人はWindows8が発売されるまで、正しいビルマ語Unicodeフォントを今のPCにインストールしなければいけない。私が知っている限りでは、Unicode5.1に準拠したフォントとして、Myanmar3, Padauk, Parabaikなどのフリーのフォントがある。特に、Myanmar3がビルマ語Unicodeのスタンダード的な扱いを受けているようだ。Wikipediaビルマ語版やBBCのビルマ語サイトなどでもこのMyanmar3を推奨している。でもインストールには注意が必要だ。前回の「ビルマ語(ミャンマー語)の入力方法」でも書いたように、入力システムはインストールせずにフォントのみ(mm3.ttfなどの、TTFファイル)をインストールをしたほうがいい。 こちらのページでMyanmar3のフォントだけをダウンロードできる。

    なお、入力方法については前回のブログに書いたように、BurglishKeyMagicを推奨します。

  • ビルマ語の入力方法は多すぎてよくわからない。

    UNICODE以前の1990年代は、ほとんどのビルマ語フォントはアルファベットの領域に直接文字を割り当てていた。ビルマ語フォントは国による標準も国際標準もなかい無法状態だったったので、文字の配置もフォント作成会社が各社独自に決めていた。当然、フォント毎にキー配列が違っていた。

    2000年以降、UNICODEがだんだんと使えれるようになってきて状況がちょっと変わってきた。UNICODEでは世界中の多くの言語と同じように、ビルマ語も特定の領域を割り当てられた。やっと国際標準の仲間入りができたのだ。ただ、英語以外の文字は入力するために何らかの仕組みが必要だ。日本語だとUNICODE以前からキーボードには標準でJIS日本語キーボードがあり、WindowsもMacもOSの中に標準でカナ入力とローマ字入力という2種類の日本語入力システムを提供していた。どんなフォントを使おうが入力方法はこの2つから選べばいい。タイやインドや中国など多くの国で同じように標準の入力システムがあった。でも、ミャンマーは違った。

    WindowsやMacがビルマ語をサポートしていないので、OSの中にビルマ語の入力システムがない。フォントを作成している会社が入力用ソフトをセットにして提供しないといけないのだ。国による標準があればまだよかったのだが、それもなかったため、フォント作成会社がまたもや各社毎にキーボードの文字配置を決め、その入力システムとフォントをセットにして提供した。その結果、UNICODE以前と同じようにフォント毎に入力方法が違ってしまった。

    ただし、違うといってもビルマ式タイプライターの流れを汲むものがほとんどなので、基本文字の位置は大体同じだ。ビルマ語は基本文字に符号が付随して合成文字を構成するのだが、その符号や合成文字の書き順が各フォントで違っている。

    今まではフォントと入力システムがセットになっていたが、最近入力システムだけのものも出てきた。そのひとつがBurglishという入力システムだ。ここのサイトはオンラインビルマ語入力になっていて、 ブラウザとネット環境さえあればWindowsでもMacでもUnixでもすぐに利用できる。ビルマ語フォントはあらかじめインストールされていないといけないが、Zawgyi-One, UniBurma, MyaZedi, Padauk, Parabaikなどを使用できる。Burglishの入力方法で面白いのは、日本語のローマ字入力と似ているところだ。

    日本語のローマ字入力のようなBurglish

    myanとタイプすれば、myanと発音するビルマ語の候補が9種類出てくるので、その中から選択する。日本語のローマ字入力と似ている。これなら新しいキー配列を覚える必要がないし、ビルマ語を多少しゃべれるが文字を覚えていないという外国人には使いやすい。ミャンマー人でもビルマ語入力の初心者には好評だ。Burghishという名前自体、BurmeseとEnglishを合体した造語みたいだ。また、Burglish式以外にも文字リストからマウスで選択する方法と、ビルマ式タイプライターの方法も使える。実際に使うときは、ブラウザに表示されたビルマ語をコピー&ペーストでワープロやメール等のソフトに貼りつける。ソフトをインストールしなくていいので、気軽に使うことができる。

    Burglishはオンラインだが、オフラインでも使えるのが、パソコンにインストールするWaitZarだ。残念だが、Windows用しかない。こちらもWaitZarタイプと称しているローマ字入力式があり、myanと入力すると候補が出てくる。ただ、Burglishの場合は候補が9種類出てきたがWaitZarは2種類しか出てこない。どちらがいいのかビルマ語のよくわからない私にはわからない。また、WaitZarにもビルマ式タイプライターの入力方法もある。

    Burglishと似ているが候補の数が少ないWaitZar

    ローマ字式ではMyMyanmarというのがある。インストールするとMyanglishとかMyRomanという名前のローマ字入力式が可能だし、タイプライター式も使える。ただし、注意が必要。3年くらい前にWindows XPにインストールしたらいくつかのソフトで日本語が文字化けするようになった。どうもMyMyanmarが原因だったようだ。MyMyanmarのWEBサイトにも、システムレベルまで変更を加えているというような記述がある。インストール時にビルマ語での説明しかなかったため、適当にクリックしてインストールしたのが悪かったのかもしれない。今のバージョンがだいじょうぶかどうかは不明だが、十分注意が必要だ。

    最近知ったのは、KeyMagicというオープンソースの入力システムだ。ローマ字式はないがビルマ式タイプライターはMyanmar3, Parabaik, PangLong Shan, Zawgyi-Oneと各種揃えている。それに、Windows, Mac, Linux用と対応しているのがすごい。それになんといっても、オリジナルのキー配列を作れるのだ。これを利用すると、WindowsでMac式もできてしまう。

    キー入力タイプが選べる

    他には、各フォントが用意している入力システムがある。多くのビルマ語フォントはダウンロードするとフォントだけじゃなくて入力システムもインストールするようになっている。ただ、フォントによってはこの入力システムがPCに悪さをする。**をインストールしたらPCの調子がおかしくなったというミャンマー人も多い。それに、使用フォントを変えるたびに入力方法も変えるなど日本人からするとありえない。ということで、フォントはフォントのみインストールするのがいいだろう。

    最後の入力方法は前々回に紹介したMac式だ。これはタイプライター式とローマ字式のいいとこ取りをした入力システムだと思う。Windowsは前回紹介したように来年発売されるWindows8ではビルマ語がサポートされる。現在の開発者版ではキー入力はタイプライター式であるMyanmar3とほぼ一緒だ。正式発売のときはどうなるか楽しみだ。

    ここで、各入力方法をまとめてみた。

       ローマ字
    入力
     タイプラ
    イター式
      対応OS  安全性  おすすめ度
    Burglish 全部
    WaitZar win
    MyMyanmar win
    KeyMagic win, mac, linux
    各フォント専用 winが中心
    Mac OS X Lion mac

    たまにしかビルマ語を入力しない人だったら、インストールの必要がないオンラインタイプのBurglishがダントツで一番だ。ビルマ語の入力が多い人の場合、WindowsならKeyMagicがおすすめ。インストールが必要だけど安全性が高いし、やる気さえあれば自分でキー配列を作ることだって可能だ。Macの場合はLionに採用されたMac式が一番。ただ、従来のタイプライター式に慣れている人だったらWindowsと同じくKeyMagicだ。そして来年Windows8が出たら、一気にWindows方式が標準になりそうだ。

    ここに書いたビルマ語の入力方法、自分で実際に使ったりネットで情報を集めたが間違っているところもあるかもしれない。詳しい方、教えてください。次回はUNICODE編を予定しています。

  • 前回の「Mac OS X Lion でビルマ語(ミャンマー語)が正式サポートされた」の Kyaw gyi さんのコメントにもあるように、次のWindows8ではビルマ語がサポートされるそうだ。Windows8が正式に発売されるのまだ1年ほど先だが、実はもうWindows8をインストールできるのだ。それがこれ。

    Windows 8 Developer Preview downloads 

    正式版ではなく開発者用のプレビュー版なので、バグが多いしこれから変わっていくだろうが、とにかく最初のWindows8だ。開発者用となっているが、誰でもダンロードして使うことができる。ただし、有効期限があり2012年11月3日以降は使えなくなる。世界中からアクセスが集中しているせいか、ダウンロードには一晩かかってしまった。翌朝、早速インストールを始めた。インストールの初期画面の「Keyboard or input method」を見るとMyanmarがあった!!  Windows OS に Myanmar の文字が現れる日がやってくるとは…

    Windowsのインストール画面に Myanmar の文字が現る

    感激が冷める前にインストールはあっという間に終わった。Windows8のインストールはWindows7よりずっと早いようだ。最初のWindows8のホーム画面が出てきた。アイコンがずらっと並び、デスクトップモニターがまるでスマートフォンになったかのようだ。つい、画面をタッチしたくなったが、それで動くわけがない。これまでのWindwosっぽいデザインだった Desktop をマウスでクリックすると見慣れた画面に変わった。

    巨大なスマホみたいなWindows8のホーム画面

    見慣れたWindowsの画面に変わった

    見慣れた画面になった

    画面の右下を見ると、ENの文字の右に小さなキーボードのアイコンがあった。これをクリックすると、キーボード入力をUSとMyanmarに切り替えることができる。ENの左の大きなキーボードのアイコンをクリックすると、キーボードレイアウトが出てきた。

    キーボードをMyanmarに変え、キーボードレイアウトを表示する

    Macのキーボードレイアウトはアルミ風のスマートなデザインだったが、Windowsは真っ黒。Appleに対抗しているのか、元々のデザインセンスなのかちょっと気になる。

    これがWindows8のビルマ語キーボードレイアウト

    こっちがシフトキーを押したとき

    キーボードレイアウトを見ると、基本はミャンマー式タイプライターだ。Unicodeのビルマ語フォントでもっとも知られているMyanmar3とよく似ている。ミャンマー人の中で一番使われているプチUnicodeのZawgyi-Oneとは基本は同じだが違うところもちょっとある。Mac式とは全く違う。Windows式とMac式、これからどちらがメジャーになるんだろうか。それとも、Zawgyi式がしぶとく生き残るかBurglishのようなローマ字式が台頭するか。ビルマ語入力も戦国時代へ突入した。

    Windows8でビルマ語がサポートされるといっても、この開発者版ではまだ不十分なところが多い。コントロールパネルの言語設定を見てみると、ビルマ語は入っていない。後でコントロールパネルでビルマ語を追加することができないので、最初のインストール時にMyanmarを選ばないといけない。

    Bの欄にはBurmeseがない

    Mの欄にもMyanmarがない

    今度はフォントを見てみると、Myanmar Textという平凡すぎる名前のビルマ語フォントがあった。これが kyaw gyi さんが書いていたミャンマー人の会社が共同で作ったフォントなんだろうか。詳細を見るとマイクロソフト製になっていた。

    Myanmar Text という平凡すぎる名前のビルマ語フォント

    Microsoft製と書かれたビルマ語フォント Myanmar Text

    このMyanmar Textフォントでビルマ語を入力してみた。前回のMac版と同じく「ミャンマー」と「マンダレー」だ。むむむ、文字がどこにあるかわからない。結局、ひとつひとつ探すカルタ取りになった。やはり、素人にはMac式かBurglish式がいい。そして、苦労して入力したのがこれ。

     

    ビルマ語がやっとITの世界で認められるようになってきたのを見て、私もビルマ語をちょっと真面目に勉強しようかなという気になった。

    アップル、マイクロソフトと来て、あとはグーグルが残っている。Google Translate にビルマ語が追加されるの日が楽しみだ。

  • ちょっと前までずっとWindowsばかり使ってきたのだが、1年半ほど前にMacbookを買った。最近はすっかりMacに慣れてしまい、普段使うのはMacになってしまった。

    そのMacのOSを最新のLionにバージョンアップし、タッチパッドが使いやす〜〜などとお気楽に喜んでいた。ところがこの間、何気に言語設定のところを見ていて、見慣れた、けど変な文字を見つけてしまった。

    うん?これはビルマ語 !!!

    予想もしていなかったビルマ文字(ミャンマー文字)がそこにあった。心の準備などしているわけもなく、本当に驚いた。ビルマ語は世界中に話者が4,000万人以上いるのに、WindowsだけじゃなくMacからも無視されていた言葉だ。OSがサポートしていないので、みんな苦労してビルマ語をコンピュータで使っていたのだ。

    早速ビルマ語を言語リストに追加してみた。

    ビルマ語をフォントリストに追加

    フォントリストに追加されたビルマ語をドラッグアンドドロップで日本語、英語、ビルマ語の順番に並べた。

    次は書式設定、地域を見るとここにもビルマ語があったので選択する。

    地域設定にもビルマ語があった

    その次は通貨、もしかしてチャットがある? あった!

    チャットもあった

    日付、時刻、数値の表示例がこんなになった。う〜ん、やっぱりビルマ数字はわかりにくい。ミャンマー人じゃなければ、地域も通貨も設定する必要はないだろう。

    ビルマ数字はわかりにくい

    最後に入力ソース。あった! Myanmar – QWERTY。興奮が高まってきた。

    これでビルマ語のキーボード入力ができる!

    これで言語設定が終わり。

    おおお、デスクトップ画面右上にある言語切り替えのバーを見ると、ミャンマー国旗と共にMyanmar – QWERTYという文字が出てきた! それに切り替えてみる。

    ビルマ語に切り替えてみる

    まずはエディタを立ち上げ、適当にタイプしてみた。おおおお、ビルマ文字だ !!! フォント設定をしていないのに勝手に出てきた。ブラウザの検索窓にもビルマ語が、ファイル保存でもビルマ語ファイル名が、当たり前のことだけどすごい。遠い昔、日本語ワープロを初めてさわったときの感激が蘇った。でも、どのキーを打てばどの文字が出てくるかわからない。キーボードレイアウトのようなものがどこかにあるはずだと探してみた。なんだ、Myanmar – QWERTY の下にあった。

    キーボードビューアもあった

    キーボードが出現! シフトを押すと切り替わる。それに、いつも画面の一番表に表示されるのでわかりやすい。

    これがMac式ビルマ語キーボード

    シフトを押すと、切り替わる

    一般的なミャンマー式タイプライターの並びとまったく違う。mのところがマ行の文字、kのところがカ行の文字なので、ローマ字式に近い。ba, bi, bu, be, bo と打つと、ビルマ語のバビブベボが出てくるのだ。といっても、完全なローマ字式ではない。

    ミャンマーという文字は mRnqma(Rはシフトのr)と打つ。ちゃんと出てきた。

    では2階建て文字を含むマンダレーというと、mnftle: で、

    私にも簡単にタイプできた。今までのミャンマー式タイプライターだと、かるた遊びのようにキーボードのどこにあるか一文字ずつ探してタイプしていたのだが、このMac式キーボードはわかりやすい。最近は日本語ローマ字入力に似たBurglishなどの入力方法もあるが、あれよりもMac式のほうが早くタイプできそうだ。と喜んだのもつかの間、このマンダレーの綴りは正しくなかった。

    最後の記号 : は英記号のコロンをそのまま使ったのだが、本当はビルマ語の長音記号にしなければいけない。形が似ていても全然違う記号だ。でも、なぜか長音記号がキーボードレイアウトに出てきていない。そこで英語キーボードでのビルマ語レイアウトを調べることにした。あれれ、やはりあるではないか。

    Myanmar Unicode Keyboard Layout in Mac OS X Lion

    日本語キーボードだとまさにコロンの位置がビルマ語の長音記号だ。ここが英語キーボードだとシングルクォーテーションになっている。日本語キーボードだとシフトの数字7がシングルクォーテーションなので、それでやってみた。だめだ、シングルクォーテーションのままだ。英語キーボードと日本語キーボードとの微妙な違いで特殊文字が入力できないというのは昔からあった。それが今回も影響しているようだ。

    気をとり直して、Unicode番号を直接打つことにした。Macの言語設定の中の入力ソースをまた設定する。今度は Unicode Hex Input を追加した。次に、言語切り替えから文字ビューアを表示を選択した。

     

    文字ビューアを表示してみる

    文字ビューアが出てきた。左の項目からミャンマー文字を選択するとビルマ語フォントだけの表示になった。世話をかけた長音記号が出てきた。Unicode番号が1038だ。

    長音記号は1038番だった

    ではということで、入力方法を Unicode Hex Input に変え、option キーを押しながら1038を入れてみた。見事に長音記号が出てきた。さっきのコロンと見た目はあまり違わないが、実は全然違う。でも、この入力方法は面倒だ。そこで、長音記号をよく使う項目として追加してみた。これで、長音記号を入力したいときは、これをクリックするだけだ。ユニコード番号を直接入力するよりは簡単だ。

    長音記号をよく使う記号として登録した

    これでマンダレーが無事入力できた。めでたしめでたしだ。

    ここで、はたと気がついた。ビルマ語を入力できるようになっても、自分がビルマ語をほとんど書けないし読めないじゃないか。カタコトで会話はできても、綴りなどほとんど覚えていない。困った。もっと大きな問題にぶち当たってしまった。

  • 今回の地震で世界中が日本を心配してくれているが、ミャンマーからも応援が届いた。

    日本ミャンマー合作映画『血の絆』の主演女優、池田美冬(麻生あかり)さんがヤンゴンで仲間と一緒にチャリティーバザーを開いたのだ。1日で日本円にしてなんと50~60万円集まった。日本と比べると1/10以下の物価、給料5,000円が普通の国でこんなに集まるとはすごいことだ。彼女から日本の友人にその様子を書いたメールが届いたので、本人の了承でここに転載します。

    以下、池田美冬さんより、
    *************************************************************

    実は地震後、狂ったようにインターネットを見て、映像が流れるのを食い入るように毎日見ているうちに眠れなくなり、食べれなくなり鬱にはいりました。自分でできることを真剣に考えて、何ができるのか何をするべきが考えました。ここでは簡単に募金もできません。
    そこで思いました。芸能人の真似事をしてきて、7年にもなり、今何かしないと絶対に後悔する。そこでもう一人の日本人女性と二人で4月の9日にチャリティーバザーを開催することになりました。

    52区画。ミャンマー人が進んでお店の場所代を寄付として提供してくれました。芸能人崩れの為か、知られているのがいい方に転がったのか、皆すぐに私を信用し、何も言わずに協力してくれます。あさってです。死ぬ気になって成功させます。たとえ日本円で少ない額でも、ミャンマー人が日本人のために進んで寄付してくれる。寄付したかったんだけどどこにしたらいいのか分からなかったから・・。ありがとう。逆に言われました。

    たいした金額にはならないかもしれない。それでもこの貧しい国の人々がほんとに日本のことを心配して、自分のできる額で寄付してくれた。このお金はこの価値は絶対にその額以上のものだと、私は思います。そして今こそ声を大きくして言いたいです。ミャンマー人だって悪いニュースばかりではなく、日本のことを思い、心を痛めて協力しようとする温かい心をもっているのだと。

    --------------------------

    エピソードを少しだけ。
    バザー区画があと1つを残して完売した夜のこと。私の夫の所へ電話が来ました。「何で俺の所に真っ先に連絡して来ないんだ?俺は日本の会社と取引してるんだ!これで日本を支援できるチャンスがあるのに俺が何もしなければ、どんだけ顔がつぶれると思うんだああ、ばかやろ~~。何が何でも場所をとっておけ!」電話は切れました。この電話で完売しました(笑)

    その夜他の男性からの電話「バザーでゲーム(輪投げとか、ダーツとか)をお金をもらって遊ばせて、そのお金を全部寄付しようと思ったのに、ゲームを手伝ってくれる人がどうしても足りません。すみません、すみません。これからお金をかき集めるので寄付として受け取ってもらえませんか?」学校の先生だったそうです。

    ある夫婦。もう数店舗必要なので、思い出してある男性に電話しました。確か奥様お土産やさんしてますよね?もちろん強制ではないのですが、こういう企画があって・・・。旦那様は興味あるのですぐに家内に電話して聞いてみます。すぐに返事が来て、「こういう企画に参加させてもらうことができて、本当にありがとう。間に合ってよかった」と逆に御礼を言われました。

    仲のよい友達。彼女はホテルで働いていますが、それほど裕福ではありません。なので、2日前に電話をしてこういう企画があるのだけれど、是非バザーに遊びに来てね、あと、共通の友達がお店を出すから手伝ってあげてねとメールをしました。するとすぐに電話が来て、「こういう事を聞いて参加しないでいられるわけない! 友達と共同でお金を出すから、場所を確保してね」と言われました。

    このバザー、お店の為の場所代を頂き、それを全て寄付に回します。来てくれたお客さんからは募金をしていただければ、ありがたくいただきます。その場所代。日本円で6000円。けして安くないです。出してくれる人は皆、売って利益を得ようとは思っていません。皆言います。寄付だから。売れなくてもいいんだよ。みんな寄付したかったんだけどどこにしたらいいのか分からなかったからよかった・・・
    私たちも別にPRするつもりはないんです。ただ、ここにいるミャンマー人だってやさしいぞ!!と、自慢はしたいけれど(笑)

    ----------------------------

    バザー終わりました。日本円としては少ないですが50万円から60万円は集まりました。皆さん本当に快く寄付してくださいました。お店も全て完売。人もまあまあの賑わいでした。

    ある日本人が場所のみを購入し、そこに孤児院の10人くらいの子供たちが手作りのキーチェンやタオル、ティッシュいれを売っていました。皆孤児院の子供たちと知っていますので、協力して買って行きます。日本円で1万円くらい売り上げがありました。よかったな~と思っていたら。しばらくして子供たちが皆集まってきてこう言いました。サイクロンの時日本人に本当に助けえてもらったから、今度は僕達の番です。材料費も取らずに全て寄付していきました。
    このお金が、心が少しでも日本に届きますように・・

    池田 美冬

    *************************************************************

    Tags: ,

過去記事

サイト内検索

 
WP_Modern_Notepad