2005/07

タマリンド

2005/07/15 金曜日 - 03:47:24 by 後藤 修身

ミャンマーから帰るときにいつも買って帰るお土産がある。マジー・ペレィッと呼ばれているお菓子、タマリンド・フレークだ。最初に食べたのが1994年のバガンだ。宿近くの中華料理屋で食べると、そこではいつも食事後にサービスとしてこのマジー・ペレィッが出てきた。それ以来のファンである。タマリンドの実をつぶして砂糖と混ぜ、薄く延ばしたもので、なぜだか懐かしさを憶える甘酸っぱい味がするから不思議だ。自分自身大好物なので、お土産には毎回買って帰るのだが、誰にでも喜んでもらえる。マジー・ペレィッは、「安い、うまい、珍しい」と三拍子揃ったお土産の王様である。そういやこの間、帰国子女(2年前までヤンゴンに3年間滞在)の小学生二人にこのマジー・ペレィッをあげたら大喜びだった。袋を見たとたん、「あっ、マジー・ペレィッだ!!」と大騒ぎになった。
タマリンド自体は高さ20〜25mにも達するマメ科の大きな木で、東南アジアではよく見かける。こちらの説明が分かりやすい。実は、20cmあまりの茶色い大きなさやの中に入っていて、酸味が強いので料理の調味料としてよく使われている。
もうひとつ思い出した。本の紹介ページにも書いているが、私が大好きなミャンマーの小説『欠けている所を埋めて下さい』(マ・サンダー著)でもタマリンドの木が重要な要素として出てきている。ミャンマーではどこにでもある木だが、ミャンマー人にとっては特別に郷愁を憶える木なのかもしれない。

レッココンビーチ(デルタの力)

2005/07/11 月曜日 - 05:41:12 by 後藤 修身

今回の訪緬で唯一の観光として、レッココンビーチに行った。ヤンゴンから真南に下って、車で3時間あまり。ビーチといっても、青い海に白い砂浜の南国ビーチをイメージしてはいけない。そんなビーチに行きたい人はガパリやグエサウンなどのビーチに行けばいい。ここはデルタ地帯の海岸、練乳たっぷりのミャンマー紅茶の色を思い浮かべるとちょうどいい。World Wind で表示した衛星写真で見ると、河からの土砂が大量に海へ注いでいるのが分かる。白矢印の陸地側がレッココンビーチだ。レッココンのすぐ前には島がある。これは砂州のような島で河の影響でできたという。この島は河と潮の影響で今でも大きくなったり小さくなったりしている。そのうち陸地と繋がってしまうかもしれない。今まさに陸地が広がりつつあるデルタの自然の力を目の当たりにする。
この島に渡ってみた。干潟が続き、ところどころ砂ではなく泥である。そこをあるくと、ずぼっと脛のあたりまで足がめり込む。ぷ〜んと泥特有の匂いがする。そう、泥の干潟というと有明海である。有明にはムツゴロウがいるが、レッココンにもいた。正確な種類は分からないが、ムツゴロウではなくトビハゼの一種のようだ。ともかく、5cmばかりの小さな魚が干潟を我が物顔で歩いていた。
砂州には漁師たちもいた。50mばかりの長い網の両端を二人で持ち海から海岸へ向かって歩く。二人地引き網だ。海岸にはもう一人いて網に引っかかった魚を一緒に集めるが、小さな魚が10数匹程度だった。
あと、この島にはたった一人ですむ男がいる。ウ・ラチーという美しい名前(清い月という意味)を持つ男だ。この男については、K氏のブログをどうぞ。

Seven Nights in Myanmar

2005/07/08 金曜日 - 05:33:29 by 後藤 修身

以前ミャンマーに数ヶ月滞在していたときには、感覚がすっかりミャンマー標準になってしまい、元の日本の感覚に戻るのにかなりかかっていた。じっくりと時間をかけて日に焼けた肌が元に戻るのに時間がかかるのと一緒だ。しかし、今回は一週間だけのヤンゴンでおまけに雨期だったので、ほとんど日にも焼けなかった。そのせいか、帰国後すぐに普通の日本人?に戻ってしまった。
2年ぶりのヤンゴンだったのでどれだけ変わったか楽しみだったが、私の感覚が鈍いのかあまり町を出歩かなかったためか、ほとんど変わらないように見えた。そんな中で否応なしに気がついたのが、セキュリティの厳しさだ。ホテルやスーパーマーケットの前にはテーブルが用意され、金属探知器を持ったガードマンが数人立っている。バックも開けて中身をチェックしている。
あと、ヤンゴンっ子の間での話題はあの首都移転の話。いろんな噂が飛び交っているが、いつものごとくどれが本当か誰も知らない。この話題についてはまた後日書きます。
ところで、タイトルの Seven Night in Myanmar は、知る人ぞ知る、「Seven Nights in Japan」という映画をもじったものだ。といっても私も見たことはないし、日本人で知っている人は非常に少ないだろう。何しろ日本未公開の映画だ。この映画がなぜかミャンマーで有名である。1976年のイギリスの映画で、イギリス王室の男がお忍びで日本にやってきて日本女性に恋をするというストーリーらしい。逆ローマの休日だ。日本映画で有名なのが、「Princess and Photographer」。1984年、武田鉄矢主演の「ヨーロッパ特急」という映画の英語名で、こちらも変形ローマの休日だ。両方ともある程度の年齢のミャンマー人だったら絶対に知っているはずだ。
そういえば、「Princess and Photographer を知ってる? 私はフォトグラファーで、ミャンマープリンセスを探しているんだ」などとミャンマーでバカなことを言っていたのは私でした。