制圧宣言
2007/09/30 日曜日 - 04:15:13 by 後藤 修身あっけなく終わった。
10万人規模といわれたデモからまだ1週間経っていないが、昔の出来事のような気がする。あとは小競り合いは残るであろうが、もう終わったも同然である。後残るのは、僧侶たちによる、軍、政府関係からの布施の受け取り拒否や軍関係の行事への出席拒否などの非協力、不服従程度のことしかできないだろう。ただ、ミャンマーの仏教界も一部では乱れているので、政府に絡め取られている高僧も中にはいる。
あっけなく終わった。
10万人規模といわれたデモからまだ1週間経っていないが、昔の出来事のような気がする。あとは小競り合いは残るであろうが、もう終わったも同然である。後残るのは、僧侶たちによる、軍、政府関係からの布施の受け取り拒否や軍関係の行事への出席拒否などの非協力、不服従程度のことしかできないだろう。ただ、ミャンマーの仏教界も一部では乱れているので、政府に絡め取られている高僧も中にはいる。
さきほど、ヤンゴンの友人より電話連絡があった。インターネットが完全に閉鎖されたらしい。もちろんメールも使えない。
その友人が現在いる場所は、ダウンタウンからちょっと離れたところだが、回りは異常に静かだという。市民の間では、今日も午後からデモを行うという話が伝わっているらしい。 どういう事態になるか非常に心配される。
日本人カメラマン死亡のニュースでは、みなさんにご心配をかけることになってしまった。
私は長井さんとは面識がないのだが、作家でもある友人の高野さんが学生時代のコンゴ探検のときに懇意にしたという。こういう話を読むと、長井さんが面識のない人ではなくなる。「ご冥福をお祈りします」と心から思う。
ここのところ連日ヤンゴンの友人たちに電話をしているのだが、今日は今までになく電話が通じにくかった。特に携帯電話には通じにくい。呼び出し音が鳴っているはずなのに相手が出ない。数時間後にやっと一人に通じた。友人は、ずっと携帯電話を手元に置いていたという。携帯の回線状況が非常に悪いようだ。今日は、ダウンタウン、タムエ、南オカラパで特に騒ぎが大き、銃声も響いていたという。しかし、郊外は比較的平穏だったようだ。
今回、こんな事態になるなど全然予想していなかった。これからどうなるか、全然分からない。
ヤンゴンが大変な事態になっています。18時半頃ヤンゴンにいる友人からメールが入り、ヤンゴンのあちこちで銃声が響いているそうです。
さきほど、新聞社の記者から電話があり、日本人カメラマンが1人死亡したそうです。詳細は不明です。
私は日本にいます。
ヤンゴン在住の日本人にデモの話いたとき、急にエミさんの死が伝えられた。突然のことに驚いた。
2007年9月26日午前3時15分、エミさん(本名:鈴木孝子さん)死亡。93歳であった。1935年、エミさんはビルマの映画の父と呼ばれたウー・ニプと結婚、日本に帰ることもなくずっとヤンゴンの人であった。こちらのページにエミさんのことが書かれている。
私はエミさんとは5〜6回お会いしたことがある。江戸っ子をそのまま絵にしたような雰囲気の、しゃきしゃきした人であった。エミさんの家を訪問したとき、私の薄汚れたパナ(ミャンマーサンダル)を見て、すぐに新しいパナを店から取り寄せて「これを履きなさい」と言われたり、日本からのお土産は何がいいかと尋ねると、「亀の子たわし」と答え、「掃除には亀の子たわしが一番だよ」言っていたエミさんをなぜか思い出した。
最後を看取った孫娘のRさんと電話で話をした。苦しむことなく静かに亡くなったそうだ。1ヶ月ほど前、
「私もちょっと疲れた。これくらいでいいかな」
と珍しく気弱な言葉を吐いたが、Rさんが
「おばあちゃんのこと、みんな大好きなの。おばあちゃんがいないと、みんな困るの」
と答えると、
「そうだね。もっとがんばらなくちゃ」
と気を取り直したという。葬儀はエミさんが望んだ通り、ミャンマー式で行うという。エミさんはミャンマー仏教を深く信仰していた。そういえば、以前話をしていたときに、
「ビルマの仏教はいいわよ」
と、しみじみと言っていたのを思い出した。
ところでエミさん、昔からデモが大好きだったという。ちょうどデモ隊があふれた日、その日に亡くなるなんてエミさんらしいと、Rさんと納得しあった。
ヤンゴンの情報が錯綜している。
当局がデモ隊に実力行使した結果、僧侶が一人死亡したという英語のニュースが複数出ている。
Moment of truth for Myanmar’s military
死亡したのは5人だ、7人だというような噂がヤンゴンで飛び交っているが、本当のことは分からない。それに、海外メディアだと、威嚇発砲だけで警棒で実力行使をしているという内容が多いが、地元では、軍がデモ隊に直接発砲したという情報もある。情報は混乱しているが、いずれにしても、政府はデモに対しては実力行使するということを態度で示した。88年の再来である。
しかし、88年との大きな違いもある。当時はヤンゴンのほぼ全域で大きな混乱が起きていた。デモは無秩序であったし、その混乱に乗じて盗みを働く者も多かった。しかし、今回はデモ隊と当局の衝突現場では大きく混乱したが、それ以外は妙に平穏だという。普段とまったく同じだというのだ。
当局の実力行使が行われた翌日、明日は僧侶と人々がどう動くだろうか。一般論で考えると、このまま徐々に下火になるのが普通である。武器を独占する軍にはかなわない。しかし、僧侶に対して実力行使に出たということで逆に人々の怒りに火がつき、今日以上のデモが続くようだと、もっと多くの血が流れるかもしれない。
それと、デモに参加した僧侶たちの逮捕が今晩からはじまるという情報がある。夜間外出禁止令が出たのもそのためだという。
ヤンゴンの友人からさっき電話があった。マンダレーで夜間外出禁止令が出たという。25日夜、マンダレーの町を「明日より、夜9時から朝5時まで外出禁止」と告げる広報車が走っていたそうだ。その友人の知り合いがちょうどマンダレーに行っていて、広報車の拡声器から流れる声を聞いたのだ。この記事を書いているちょうど今しがた、Yahoo英語版のAP電にも出た。
“Myanmar bans gatherings, imposes curfew”
この記事によると、夜9時から朝5時までの外出禁止令は60日間の処置だという。
追記:
マンダレーだけでなく、ヤンゴンも夜間外出禁止令が出ていました。
2007/9/26
ヤンゴンで10万人規模のデモになった。日経新聞では「僧侶や市民ら20万人近く参加」と書いている。いずれにしてもすごい数である。あれよあれよというまに事態が動き、新しい段階に入ったようだ。私もこれほどのことになるとは思っていなかった。ヤンゴンに住むミャンマー人に聞くと、「変わるのを期待するけど、88年のときや、今のイラクみたいになるのはいや」と言っていた。正直な気持ちだろう。
こちらの SONE SEA YAR というビルマ語のサイト、最新の写真やビデオが載っている。ミャンマー国内からの投稿が集まっているサイトだ。
追記:
ビルマ語を表示するためには、zawgyi1, zawgyi-one というフォントが必要だ。フォントは、
http://www.mizzimaburmese.com/
のサイトの右上、DOWNLOAD FONTS ZAWGYI1 | ZAWGYI-ONEにリンクされている。これらのフォントをダウンロードしてインストールすればビルマ語が表示される。
2007/9/26
日本でもミャンマーの様子が毎日報道されるようになった。僧侶のデモである。ブログの前の記事で、やらせ?というようなことを書いたが、全然違う雰囲気になってきた。ミャンマーでは僧侶が非常に尊敬されているので、軍も手出しはできない。ただ、ひとつ不思議なのが僧侶のデモがあまりにも計画的に整然としていることだ。
毎日新聞の記事によると、
在バンコクのミャンマー人民主化団体によると、「全ビルマ僧侶連盟」は先月中旬から物価高騰に抗議するデモが起きたのを受けて、民主化を目指す若手僧侶を中心に結成された。
反政府デモを組織的に指揮できるような組織が1ヶ月足らずでできるわけない。ということで、ヤンゴンに住むミャンマー人に聞いてみた。
今回は本当のお坊さんたちだという。というのも、88年のデモのときには、ニセ僧侶もかなり混じってい たからだ。また、僧院によってデモをするところとしないところがあるという。デモに参加している僧院は全体の中では一部の僧院 で、その僧院の中から若い僧侶たちが参加しているらしい。そうした僧院同士で連絡しあっているのだが、「全ビルマ青年僧侶連盟」が後ろにいるのではないかと言っていた。この団体はタイに本拠がある反政府の僧侶たちによるグループだが、ミャンマー国内でも同調する僧侶たちがいて、密かに組織化されていたようだという。24日には一般市民にも呼びかけて大きなデモをやるそうである。
そのミャンマー人に僧侶のデモについての個人的感想を聞いてみた。
「最初はお坊さんたちのデモに共感したけど、最近は政治的になっていてちょっとおかしい」
と言っていた。政治的になることがおかしいというのは、ミャンマーやタイでの上座部仏教では共通した考え方だ。僧侶になるということは、現世との繋がりを切ることだからだ。親も子も妻も家も地位も金も全ての縁を切ることで、修行に励むことができるのである。もちろん、政治には関係しない。ミャンマーの仏教が仏教が生まれた頃に近い形で残っているのはこうしたことがあるからだ。
もう一人、日本に住むミャンマー人に聞いてみた。この人は難民の資格を得た人で、英字新聞にも時々投稿している。その人が、「みんなクビだ」と過激なことを言っていた。彼は仏教については非常に純粋なところのある人で、彼からすると、「反政府だろうが親政府であろうが、政治活動するのは僧侶ではない」という。
私が聞いた二人は僧侶のデモに批判的だったが、ミャンマー人の多くがそう思っているのかは分からない。 これからデモの規模が大きくなると、不測の事態が起こるのが心配だ。
一番効くのが、二日酔いだった。
たかだか二日酔いに冬虫夏草だなんてもったいないことであるが、私にとっては重大なことだ。元々それほど酒が強くないくせに飲むのが好きな私はよく二日酔いになる。そのたびに反省するのだが、反省に効果があったためしがない。そんなこともあって、飲む前にハイチオールCを服用すると二日酔いが軽減されるということで、ハイチオールC愛好者だが、これも最近あまり効かなくなった。ところが、、、この冬虫夏草を飲み出して、二日酔いにほとんどならないのだ。朝の目覚めもすっきり。こんなことは今までなかった。
今日はとあるジャズライブで、生ビール1杯にワインボトル3/4ほど飲んだが、もうほとんど消えている。いやそんなことより、早く寝ないと会社で睡眠不足だ。