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ミンダ周辺(チン州)の写真 〜2001




同じチン州といっても、北と南ではだいぶ違う。ティディムのある北は早くからキリスト教宣教師がやってきて、『文明化』の度合いが強い。しかし、南は伝統的生活が色濃く残る。たとえば、ティディムの家ではトタン屋根が多かったが、南のミンダではわらぶき屋根が多い。それになんといっても、女性の刺青。ミンダ周辺では40歳以上の女性はほとんどといっていいほど顔面に刺青を入れている。ビルマ王朝時代、ビルマの王がチンの若い女性を側室として連れていってしまった。それを防ぐために女性だけが刺青をするようになったという話である。実際には連れていったのは王だけではないのだろう。辺境の民が自分達を守るために始めた風習だと考えられる。1960年からこの風習はビルマ政府によって禁止されたが、今でも一部辺境地域では子供にこの刺青を施しているという。他にもチン州ではまだまだ古き伝統が残っていて、興味深い地域である。

2001年3月23日
後藤修身

撮影・著作権
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