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川いるかの写真



エーヤーワディ川には川イルカがいます。特にマンダレー上流、ミングォンからチャウミャウンにかけて漁師の手助けをするイルカがいるのです。漁師は広い川の中で相棒のイルカを探します。見つかると、即一緒に仕事です。まずイルカは魚のいる場所で直径10mぐらいの円を描くように泳ぎます。すると魚はその円の中心へ集まります。十分集まったころを見計らって、漁師に知らせます。尾びれで水面をたたくのです。それを合図に漁師は投網。ゆっくりと網を上げる間、一部の魚は網の外へ。その魚をイルカが食べます。そう、お互い得をするのです。

面白いのは、漁を手伝うイルカはほとんどメスだそうです。オスは怠け者が多いとのこと。母さんイルカが娘へ漁のやり方を教えるそうです。漁師は父親から息子へ。こうして、人間とイルカの家族同士の付き合いが続いていきます。

最近はイルカが少なくなってきたそうです。原因はいろいろとありますが、最も大きな原因は電気ショック漁です。それでイルカも逃げ出しているそうです。違法行為ですが、地元の警察や役人に賄賂を渡しているので訴えても聞きいれてもらえないという話です。

2002年5月8日記
後藤修身

撮影・著作権

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