• ということで、ミンガラネットワーク第2号です。第2号からは写真説明の文章を入れたので、ここでもそのまま転載します。

    マンダレー郊外のアマラプラにウーペイン橋がある。200年経つという木製の橋だが、今でも人々の生活に欠かせない。1.2kmを渡り終えて、帰りは渡し船に乗ってみた。船頭が汗をかきながらオールに力を入れるとギーッギーッと鳴る。そよ風が水面を伝えてくる。

    ミンガラネットワーク第2号
    1998年9月発行
  • ミンガラネットワークという会の会報ががある。
    ミンガラ教室(ミャンマー人のための日本語教室)とチェリー教室(日本人のためのビルマ語教室)の有志が中心となって作っている手作りの会報だ。1998年に第一号が出て、今度出る号で20号である。会の人たちが主に文章を書いていていて、日本語の記事はビルマ語に翻訳したり、逆にビルマ語の記事は日本語に翻訳していたりする。日本人とミャンマー人が同じ記事を読めるようにするためと、語学の勉強のためだ。なお、会報は高田馬場のミャンマーレストラン、『ミンガラバー』やミャンマー雑貨屋『ゴールデンイーグル』でも一般向けに売っている。

    チェリー教室の一期生(出来の悪い生徒でした)でもある私は、この会報の1号から表紙の写真を担当している。ということで、20号までの表紙写真を紹介するシリーズを始めたい。まずは1998年7月発行の第1号。これは水かけ祭りのときの写真で、夕方のマンダレーで撮ったものだ。昼間は情け容赦なく水をかけ合っているが、日暮れと共に踊りの時間がやってくる。

  • ミャンマー関係のフォーラムというと、歴史、文化、政治、経済などの文系の話題が多かったが、今回は理系の技術的な話題が中心で新鮮であった。参加者も初めて見る人が多かった。セミナーの内容を非常に簡単であるが、ざっとまとめてみた。

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    1.ミャンマー産こんにゃくの生態調査と成分分析
        室塚聡子氏
    ミャンマーに自生するこんにゃくの成分分析を行った。興味深い成分が検出された。日本のこんにゃくとの比較はこれから。

    2.ミャンマーの降水環境について
        赤石布美子氏
    ミャンマーの水の水質分析を行った。日本と比較すると、エーヤーワディ川やインレー湖などで、人間の生活活動が原因と思える有機汚染がかなり進んでいる。なお、大腸菌についてはペットボトルの水とホテルの水は検出されなかったが、その他では全て検出された。

    3.ミャンマーの織物/生糸について
        駒城素子氏
    ミャンマーの織物、主に生糸を調査。ピンウールィンの国営工場は日本の戦後賠償による機械をそのまま運用しているが、技術的、品質的にはかなり劣っている。インレー湖で織られている布の生糸は中国から輸入されているものであった。また、ハス繊維による織物は珍しいもので興味深い。

    4.ミャンマーの米を中心とした食生活
        畑江敬子氏
    ミャンマーの食生活を米を中心に調査。ヤンゴンの公務員を調査したところ、米食は全食事中84%、日本では半分強なのでかなり多い。他に、ミャンマーでの米の炊き方を説明。

    5.ミャンマーにおける作物遺伝資源の多様性
        筑波大学 山中慎介氏
    作物遺伝資源の重要性とミャンマーの作物について。参考例としてバナナが取り上げられたが、世界のバナナの多様性とミャンマー産バナナの多様性はほぼ同じようなものだった。ミャンマーでは植物の多様性が保たれていると思われる。また、これからはシードバンク方式よりも栽培地も含めた現地保全の方向性が求められる。

    6.最近の麻薬対策の動き
        厚生労働省医薬局監視指導・麻薬対策課 山本順二氏
    日本、世界での麻薬状況と、ミャンマーでの麻薬生産状況。世界ではアフガン産が約7割を占める。ミャンマーは最近減少傾向にある。2003年?は370トンで前年度と比較すると30%減であるが、最近、合成麻薬の生産が増えつつある。原料は中国から入ってくるのが最も多い。

    7.野生薬用植物の栽培指導について
        株式会社ツムラ 篠塚義広氏
    バモー近くのセイロンでの薬用植物の栽培状況の報告。多くの薬用植物をセイロン地区で栽培中で、2年間の栽培結果を調査した。柑橘類、オウレン、モッコウ、ハトムギ等が特に有望である。

    8.ミャンマーの蝶
        株式会社粕谷歯科商会 川村欣也氏
    短い期間であったので、詳しい調査はできなかったが、それでもミャンマーにおける蝶の多様性の一環が見えた。
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    非常に簡単なまとめですが、このような話を拝聴しました。化学式が出てきて頭をひねったり(数十年化学式とは縁がないという元理系の私です)ということもあったが、一般人にも分かるように話してくれた。全体の話の中でよく出てきた言葉で印象的だったのが、「多様性」という言葉だった。こちらでMSMPと呼ばれるこのプロジェクトを紹介しているので参考にしてください(ただ、このページの写真は違う写真が掲載されている)。

  • 今度、面白そうなフォーラムがあります。「お茶の水ミャンマーフォーラム実行委員会」というところが主催で、ミャンマーの麻薬生産地域で日本での利用需要がある薬用植物を栽培して麻薬依存経済を転換しようというプロジェクトです。面白そうなので私も行きます。時間のある方はぜひどうぞ。そうそう、あの高野氏も行くそうです

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    第4回お茶の水ミャンマーフォーラム
    日時:2005年2月18日金曜日 13:30-16:30
    場所:お茶の水女子大学 共通1号館304号室
    参加費:無料
    主催:お茶の水ミャンマーフォーラム実行委員会、NPO MSMPプロジェクト
    座長:佐竹元吉お茶の水女子大学生活環境研究センター教授
    問い合わせ:電話03-5978-5806 satake@cc.ocha.ac.jp

    講演内容(タイトルと講演者名のみ)
    フォーラムの要旨 佐竹元吉
    お茶の水女子大グループ
    13-40-14:40
    ミャンマー産こんにゃくの生態調査と成分分析 室塚聡子
    ミャンマーの降水環境について 赤石布美子
    ミャンマーの織物/生糸について 駒城素子
    ミャンマーの米を中心とした食生活 畑江敬子

    外部講演者
    15:00-16:20
    ミャンマーにおける作物遺伝資源の多様性 筑波大学 山中慎介
    最近の麻薬対策の動き 厚生労働省医薬局監視指導・麻薬対策課 山本順二
    野生薬用植物の栽培指導について 株式会社ツムラ 篠塚義広
    ミャンマーの蝶 株式会社粕谷歯科商会 川村欣也

    討論
    16:20-
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  • フォーラムは盛況であった。60名ほどの参加者でほぼ満席、元大使も3名来ているというのを見ても、今回のフォーラムは期待されていたようだ。

    まず、高野氏の登場。Tシャツにサンダルといつもの姿であるが、会場はほとんどネクタイ姿、このコントラストも面白い。講演内容は、『ビルマ・アヘン王国記』と『西南シルクロードは密林に消える』での体験が主であった。具体的なアヘン栽培の話が特に参加者の興味を引いた様子であった。やはり、現場で直接体験している者の言葉は強い。「柳生一族の話」では、「軍政とスーチーが一緒にやっていくのがいい」という下っ端MIの本音?を聞き出した話が紹介された。

    次は先日ミャンマーから戻ってきたばかりの桐生氏の現地最新報告。政変自体は政治的路線の違いから起こったのではなく、権力闘争のひとつであるという説明であった。改革派と強硬派との路線対立などではなかったので、民主化プロセスはこれまでと同じだろうという。現地では今回の政変を歓迎する声が少なくなかったという話が興味深かった。対外的には改革派の顔をしてていたキンニュンであるが、国内では怨嗟の声が多かったようだ。これは個人的感想だが、これはキンニュン自身の個性というよりも、単に情報部という職務に忠実なだけでなかったのではと思う。他にもいろいろと話があったが、間違って書くとまずいので、これ以上は割愛する。

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