キンニュン解任の内幕と新聞記事

ミャンマー時事

12月15日の毎日新聞の記事に「不正暴露指示“命取り”キンニュン前首相解任の内幕が判明」があった。この記事を読んでみてもらいたい。まず、題名からして飛ばしている。内容も真相暴露の興味深い記事で、普通なら、「おお、すごい、そうだったのか!」で終わるところだ。でも、終わらなかった。というのも、私もこの記事の内容とほぼ同じ内容の話を某所で某氏から聞いていた。あまりにも内容が近いというか、ほとんど同じなので、この毎日新聞の記事のニュースソースと私が聞いた話とは同じ出所であろう。その話は某氏が「ヤンゴンで20名ほどの人から集めた情報を総合的に判断した結果」の推測に基づいた内幕であった。政府筋ともコネクションのある人なのである程度確度の高い情報だが、一次情報ではない。本人も事実だという断言はしていなかった。ところが毎日新聞の記事には、

~~との間で土壇場の暗闘が繰り広げられていたことが分かった。軍事政権の内情に詳しい外交筋が毎日新聞に詳細を明らかにした。

というように、さも事実かのような書き方をしいている。こりゃ断定しすぎでしょう。また、この記事の最後のほうで、

同筋は「もし情報が漏れず、18日に前首相が副議長らの不正を議長に暴露していれば、形勢逆転していた可能性があった」と語った。

とある。この話は、「いろんな話を組み合わせて最も面白いストーリーにしただけで、眉唾物ということを前提に聞いてほしい」という某氏の前置きがあった話である。そういうこともあり、私はこの話についてはブログにも書かなかった。でも、新聞記事になってしまった。う~ん、こんなんでいいんだろうか?