ナガの旅 その10 ~ ポンニョン村へ(2)

ナガ, ミャンマー各地, , 民族

心配した雨も降ることはなく、バイクは快調に走る。ちなみにバイクは4台とも中国製、日本のバイクは高くて買えないそうだ。

こんな細い道も現れる
こんな細い道も現れる
この崖から落ちるとやばい
この崖から落ちるとやばい
竹橋
竹橋

ちょうど昼ごろ、サッパロー村に到着。この村は新しく移転してきた村なので、家も新しい。昨日のマッチャン村やサントン村より開けている感じだ。向こうの山の山腹に小さく元の村が見える。子どもたちの写真を撮っていると、こっちに来いと真新しい大きな家の人に呼ばれた。

開けた場所にある、真新しいサッパロー村
開けた場所にある、真新しいサッパロー村

中には40~60才くらいの男たちが酒を飲んでいた。その中の40才前後の一人の男だけ雰囲気が違う。こざっぱりしてビルマ語も流暢だ。彼はここ一帯の軍の司令官だった。軍の基地はサッパロー村の先のソロ村にあるという。我々がポンニョン村へ向かうと言うと、帰りはぜひソロ村に泊まっていけと勧められた。

サッパロー村を後にしたバイク隊はそのソロ村に立ち寄った。大きな村だったがガランとしてほとんど人がいなかった。子どもたちをちょっと見かけるくらいだ。この村も農繁期で大人たちは焼き畑に働きに出ているようだ。

ガランとしたソロ村
ガランとしたソロ村

ソロ村を出るとポンニョン村までもう少し。と、突然道がなくなった。真新しい土砂が上から降ってきて、それが道を塞いでいたのだ。上からはディーゼルエンジンの音。どうも、道路工事のようだ。この土砂を駆け上がり新しい道に出ることにした。バイク隊の青年たち、元気よく駆け上がる。それにしても、ラヘーからこんな山奥に入ってブルドーザーに出会うとは思ってもなかった。

バイク道が行き止まり。頭上には工事中の新しい道。
バイク道が行き止まり。頭上には工事中の新しい道。
土砂を勢いよく駆け上がるバイク隊
土砂を勢いよく駆け上がるバイク隊

道路工事の現場からしばらく走ると谷に降ると、たくさんの若者や子どもたちが働いていた。橋の建設現場だった。村に人がいなかった理由は農作業だけではなかったのだ。

橋の工事に集まった村の若者や子どもたち
橋の工事に集まった村の若者や子どもたち

その谷を渡り、まさに今できつつある道を駆け上がる。真新しい黄色いパワーショベル&ブルドーザーの脇を抜けてカーブを曲がるとポンニョン村が正面に見えてきた。

黄色いショベルカー&ブルドーザの横を抜けると、ポンニョン村だ
黄色いショベルカー&ブルドーザの横を抜けると、ポンニョン村だ