レッココンビーチ(デルタの力)

ミャンマー各地

今回の訪緬で唯一の観光として、レッココンビーチに行った。ヤンゴンから真南に下って、車で3時間あまり。ビーチといっても、青い海に白い砂浜の南国ビーチをイメージしてはいけない。そんなビーチに行きたい人はガパリやグエサウンなどのビーチに行けばいい。ここはデルタ地帯の海岸、練乳たっぷりのミャンマー紅茶の色を思い浮かべるとちょうどいい。World Wind で表示した衛星写真で見ると、河からの土砂が大量に海へ注いでいるのが分かる。白矢印の陸地側がレッココンビーチだ。レッココンのすぐ前には島がある。これは砂州のような島で河の影響でできたという。この島は河と潮の影響で今でも大きくなったり小さくなったりしている。そのうち陸地と繋がってしまうかもしれない。今まさに陸地が広がりつつあるデルタの自然の力を目の当たりにする。

この島に渡ってみた。干潟が続き、ところどころ砂ではなく泥である。そこをあるくと、ずぼっと脛のあたりまで足がめり込む。ぷ~んと泥特有の匂いがする。そう、泥の干潟というと有明海である。有明にはムツゴロウがいるが、レッココンにもいた。正確な種類は分からないが、ムツゴロウではなくトビハゼの一種のようだ。ともかく、5cmばかりの小さな魚が干潟を我が物顔で歩いていた。

砂州には漁師たちもいた。50mばかりの長い網の両端を二人で持ち海から海岸へ向かって歩く。二人地引き網だ。海岸にはもう一人いて網に引っかかった魚を一緒に集めるが、小さな魚が10数匹程度だった。

あと、この島にはたった一人ですむ男がいる。ウ・ラチーという美しい名前(清い月という意味)を持つ男だ。この男については、K氏のブログをどうぞ。