• 地震, 日本 2011/04/09 No Comments

    今回の地震で被災した日本人の行動が海外から賞賛されている。しかし、政府や東電の対応があまりに情けない。この違いすぎるふたつ、どこかで聞いたような話だ。

    イギリスでは、英第14軍司令官スリム中将が回想録Defeat into Victoryでインパール作戦を痛烈に批判しており、「日本陸軍の強みは上層部になく、その個々の兵士にある」と下士官兵を賛辞する一方で高級指揮官については「最初の計画にこだわり応用の才がなく、過失を率直に認める精神的勇気が欠如」「日本の高級司令部は我々をわざと勝たせた」と皮肉っている。また、ウィンゲート旅団参謀長のデリック・タラク少将は著書で「牟田口中将の作戦指導については、イギリス側から全く評価されていない。」と記している。軍事史研究者のジョン・フェリスは「無能」の一言で切り捨てている。

    これは歴史的敗北となったインパール作戦の責任者、牟田口中将のことが書かれたWikipediaのページにある。彼は部下をよく怒鳴り散らしていたという。ますます管首相と重なってくる。一般の日本人は賞賛されるがリーダーとなる日本人は無能、このふたつは大いに関連性があるようだ。

    無謀を絵に描いたようなインパール作戦、結局多くの命を奪った大敗北となってしまった。最初から日本兵が弱ければこんな作戦も立てなかっただろう。日本軍では現場が優秀でがんばったため、無能なリーダーでも勤まっていたのだ。

    今回の地震でも地元の人たちが助けあって秩序を保っている。政府がなくてもいいのかもしれない。今の政府は自衛隊の派遣と米軍の援助受け入れの決定は早かったが、それ以外は何もしていないように見える。それに対して、被災者も大きな声を上げない。日本人は為政者を「お上」と言ってきたように、天災を我慢するのと同じように「お上」にも我慢してきた。

    それに、政治をおおっぴらに語るのがはばかられていた。親しい間では政治の話をしても、それ以外ではあまり語らない。私もブログでは日本の政治の話は極力避けてきた。変に波風を立てたくなかったからだ。政治を語るのは政治家とマスコミだけ。しかし、自分たちが黙ることが無能なリーダーを生む手助けになっていたのなら、変えなくてはいけない。

    日本のリーダーはいつも愚かなわけではない。明治維新、戦国時代、非常時には有能なリーダーが数多く生まれてきた。非常時となった今の日本、私たちでリーダーを変えていくしかない。

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  • 地震, 日本 2011/04/05 No Comments

    友人の両親が福島から避難してきた。彼の実家は福島第1原発から半径20km以内、避難勧告が出ている地域だ。

    父親は今は引退しているが、数年前まで第1原発で働いていたという。原発近くに住む人たちは原発関係者が非常に多い。直接の仕事で半数、間接的なものも入れると大部分の人たちが原発と関係してしてるという。今も第1原発で命がけで働いている人たちの多くは地元の人たちだ。

    友人の話だと、原発で働いている地元の人たちは、将来第5第6号機は再開すべきだと思っているという。原発に依存しなければ生活が成り立たなくなっているのだ。一番の被害者が原発の存続を望まざるをえないとは、酷な状況だ。

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  • 地震 2011/03/19 No Comments

    近くのスーパーに行った。一週間前までは何でもあった棚だったのに、今では空っぽになった棚が多かった。でも、酒コーナーは今まで通りいろんな酒が並んでいた。

    こんなときはゆっくりと一人で酒を飲むのにかぎる。赤ワインを切らしたのを思い出し、物色する。うまそうなフランスワインに目がいったが、すぐに逃げるようなへなちょこフランスなどこちらから願い下げだと、思いとどまった。やはりこんなときは国産だ、1.8リットルの安い紙パックワインを買った。

    マグカップにたっぷり入れた。うんっ?あまりうまくないぞ。でも、今はうまいフランスワインよりこっちのほうがいい。命がけで仕事をしている日本人たちがいるのだから。

  • うれしいニュースがあった。仙台に住む友人のSさんから連絡があったのだ。Sさんとはミャンマー関係が縁で15年ほどの付き合いになる。Sさんは数年前から故郷である仙台に住んでいるのだが、地震が起きてからずっと連絡がつかなくて心配していた。それが、3時間ばかり前に電話がかかってきて無事だということが分った。NTTの災害用伝言ダイヤルとGoogleのPerson Finderには代理で生存報告をした。

    これで少し霧が晴れたような気になった。今回の地震、地震が起きた直後より最近のほうが気が重くなってきていた。足が地に着かないというか、日常なのに非日常といった感覚だ。友人と連絡がつかなかったというのも原因のひとつだったが、原発事故の影響が大きい。

    一部のメディアや反原発の人たちによる恐怖を煽るような情報、それに対して状況説明だけで要領を得ない政府や東電の説明。今回の事故について全体像が見えてこないし、最悪の状況になったときに自分が住んでいる東京まで影響があるのかどうかさえ分らない。まだしばらく霧は晴れそうにない。

  • ヤンゴンではずっと計画停電を行っている。時期と場所によって違うが、1日2~3時間しか電気が来ない場合もあるし、場合によっては1日中通じる場合もある。首都(今では違うが)で毎日停電なんてミャンマーくらいだろうと思っていたが、これからはそうじゃなくなる。日本でも明日14日から東京電力が計画停電を行うことになった。

    <東日本大震災>需給逼迫による計画停電の実施と一層の節電のお願いについて=東京電力

    23区は荒川区を除き停電地域からは除かれている。なぜ荒川区だけ外れるのかはよく分からない。私が住んでいる江戸川区でもよさそなもんだが。いずれにせよ、22区以外の東電営業地域は毎日3時間程度の計画停電となる。

    ミャンマーにしばらくいると、停電にもなれてくる。懐中電灯やロウソクは必需品、夜は早く寝るもの、車がなくても車のバッテリーは各家に1台、デスクトップパソコンはUPS電源付きと、いろいろ対策がある。

    停電したときの落胆と回復したときの喜び、ミャンマーでは一日に何回か味わい、電気のありがたみも身に染みる。日本でこれを味わえるとは貴重な体験だ。

    ただ、停電がないのが前提条件の日本の社会、様々なトラブルが発生するだろう。

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