人前での話しがうまくなった?

その他, ミャンマー絡み

先週のことだが、ミャンマーソサエティで「もうひとつのミャンマー」という講演会をやった。自慢じゃないが、講演会などで話をするのは大の苦手だ。得意な人は少ないかもしれないが、自分では「あがり症?」「もしかして、自意識過剰?」などと悩んでいた。「話し方」のような本を買ったこともあるし、「プレゼンがうまくなる方法」みたいな情報をネットで探すことがよくあった。

今回も話をはじめる前は、今までと同じだろうと想像していた。ところが、始まってから「なんか違うぞ?」。いつもなら声がうわずったり「えー」とか「あのー」の連発だったのが、自分でも落ち着いているのがわかる。何でだ? 不思議だった。聞いている人の反応もけっこうよかった。翌日、辛口ブログで有名な友人のH氏のブログで絶賛されてしまった。ただ、このH氏は身内へは評価が甘いのでだいぶ割り引かないといけない。それにしても、人前でのスピーチを褒めてもらえるなんて生まれて初めてだ。

何で今までと違ったか、自分なりに理由を考えてみた。

  1. 事前の準備がよかった
  2. Keynoteを使った
  3. 人前での話に慣れていた

 まず、事前の準備から。いつもなら前日に泥縄式で簡単な準備をするだけだったが、今回は3日前から始め、話のストーリーもだいたい作っていた。本当は2週間前から始めたかったが、それでも私には大きな進歩だった。

次に、Keynote。これはMac用プレゼンソフトだ。Windows用としてはパワーポイントが有名だが、MacではKeynote、あのスティーブ・ジョブズも使っていたソフトだ。今回初めて使ったのだが、素晴らしすぎる。操作も簡単なのですぐに覚え、全100ページほどの資料もスムーズに作ることができた。音声を入れるのも簡単だった。それに、Macの標準フォントが美しい。フォントが美しいと、全体の印象が大きくちがう。ということで、自信を持ってスライドを見せることができた。

そして最後、これが一番大きな理由だろう。実は、去年の10月から外国人向け(といってもほとんどミャンマー人)に毎週日曜日にIT教室をやっている。いつも数人程度の小さな教室だが、これが大いなる効果を発揮したようだ。慣れというのは恐ろしい。毎週先生役をやることで、人前で話すことが怖くなくなったのだ。それに、人前で話すことを無意識に学んでいたようだ。先生役をやることが講演会に役立つとは全然思ってなかった。自分じゃ先生をやっていたつもりが、本当は「話すこと」を学んでいた生徒だった。

何が役に立つかわからない。