「スーチー&マウンエイ仲良し説」(うわさ)

ミャンマー時事

ミャンマーでは国内の政治的な動きについてはほとんど報道されない。そのせいか、噂が非常に多い。毎日いくつも政治的なうわさ話が生まれているのではないかと思われるくらいだ。たまには本当の話もあるが、ほとんどはウソである。こうしたうわさ話紹介するのも面白いのだが、「エーヤーワディブログ」が「ウソつきブログ」と呼ばれるのもつらい。ということで今までうわさ話の類はあまり書かないように心がけていたのだが、今日はひとつだけ紹介したい。

Shanland.orgという、シャン族のグループのサイトに、「The riddle of Maung Aye」という記事が出ている。その中にアウンサンスーチー氏関連の部分がある。

We hear: Aung San Suu Kyi has reportedly called Maung Aye the most charismatic of Burma’s top brass. His friendliness toward Suu Kyi when the two last dined together was described as unusual.

—–以下は後藤訳—–
聞いた話だが、
マウンエイは軍の中では最もカリスマ性のある高官だと、アウンサンスーチーが評した。二人が(軍の)晩餐会で会ったとき、マウンエイは彼女に対して異常なほどの親密さを見せていたそうだ。
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といった内容である。We hear と文頭にあるから、これは伝聞情報である。しかし誰から聞いたとも書いてないし、噂話とも書かれていない。実は、このスーチーとマウンエイの話はしばらく前からよく噂として聞く話である。この話の真偽を先日ある日本人のミャンマー専門家に聞いたところ、偽情報だと断定されてしまった。それも、誰かが意図的に流した偽情報だろうというのがその専門家の見解であった。

軍政の中ではタンシュエ議長に続くNo.2の地位にあるマウンエイは、今回の政変でキンニュンを追い落とした中心人物だと目されている。また、日本を含めた海外のマスコミでは「強行派」とされている。ただ、軍の中では清廉であるとミャンマー国内では評価されているらしい。一般国民からの人気度を見ると、タンシュエは人気がないがマウンエイは一部では人気があるようだ。ちなみに、キンニュンは国外では評価されていたが、国内では人気がなかった。マウンエイの評価については、上記記事にも書かれている。

ミャンマー国内の政治、社会状況をある程度理解した上で、この「スーチー&マウンエイ仲良し説」を推理してみるのも面白い。また、この話の背景をご存じの方がいましたら、ぜひ教えてください。