ASEAN議長国を辞退

ミャンマー時事

ブログがすっかり月イチになってしまった。週イチくらいまでに復活せねば。
で、今日はニュース記事より。ひさしぶりにミャンマーがニュースにと思っていたら、やはり、というニュースであった。「ミャンマーがASEAN議長辞退か、加盟国に意向示す」という記事だ。辞退という話は今年の初めあたりからのぼっていたが、その通りになりそうだ。2年くらい前には、「2006年に議長国が控えているので、その前に何らかの民主化の動きがあるのでは」という希望的観測があったが、文字通り「希望的」で終わりそうだ。議長国を巡る背景についてはこちらにインターナショナル・ヘラルド・トリビューンの和訳がある。

ASEANは長年ミャンマーに対し「建設的関与」政策を採ってきた。加盟国の国内改革という扱いにくい問題は、あからさまに圧力をかけるよりも水面下の外交で対処した方が良いというわけだ。しかし国民参加型の政治制度を表向きだけでも回復しようという気すら見せないミャンマー軍政に愛想を尽かし始めている。

「じゃあ、一党独裁のベトナムやラオスはどうなんだ?」というつっこみを入れたくなるが、スーチー問題に厳しい欧米の圧力に抗しきれなかったのだろう。軍政側としても、ASEAN内で孤立したくないし、ASEANへ迷惑をかけられないということで一歩退いたのだろう。または国内的に、ASEAN議長国という重責を果たせる状況にないのかもしれない。

ここで思い当たるのが2008年の北京オリンピックだ。「北京五輪に暗い影…世界中で開催に“NO”の声が続出!」「北京五輪中止求める決議案 米下院、人権改善迫る」などという記事が出てきている。中国も人権問題や民主化問題があるし、台湾問題もある。ミャンマーがASEAN議長国をできないのと同じで、中国もオリンピックを開くことなどできなくなるかもしれない。