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ココジィ Ko Ko Gyi (ビルマ&アジアン料理)

場所
JR内房線長浦駅から徒歩7分

地図
住所
千葉県袖ヶ浦市長浦駅前3-12-1
電話
0438-63-1952
営業時間
ランチ 11:00〜14:00
ディナー 17:00〜23:00
席数
約20席
休み
年中無休
創業
2009年4月
客層
95%が日本人、その他袖ヶ浦で働く外国人
特徴
都内のビルマ料理店と違って、カラオケや酒より、ビルマ料理を楽しんでもらうことを主眼に置いた店。銀座の焼肉料理店ほか、味や料理の見せ方にこだわる店で経験を積んできたタンゼンウーさん(ココジィ)が開いた店だけあって、どの料理もとてもおいしいし、見た目にきれいなのも満足できる。
 
長浦駅から徒歩7分。ワンコイン(500円)弁当が目立つ

店内はゆったり

 



今日のアトウ

ゴーヤサラダ 500円

出てきたとき、わあ、きれい! と声をあげてしまった。どの料理も、特に豪華な器を使ったり、凝った演出がされているわけではないけれど、素材の自然な色合いをシンプルでセンスの良い器を使って引き立てていて素敵。そして見た目に違わず、味もとてもおいしい。生野菜は、ゴーヤとタマネギとトマト、ときどきトウミョウやミズナを混ぜるとのことだが、とにかくごくシンプルな素材。そこに、ビルマのアトゥに変身させる、ペーモゥ(豆の粉)、ごま油、ナンプラー、細かくしたピーナッツ、桜えび、かりっと揚げたオニオンフライ、ニンニクチップなどのほか、ちょこっとツナも入っている。しっかり和えて、魅惑の味わいに。ゴーヤの苦味にたくさんの調味料の旨みがよく合う。
by マ・ザベー

 

涼しげな雰囲気

ゴーヤもアトウの一員

ピータン 600円

子供のころ嫌いだった食べ物が大人になって大好きになることはよくある。このピータンがそうだ。いつからか、ピータンの臭さが好きになってしまった。このピータンとアトウが一緒になったんだから食べないわけにはいかない。2種類の歯触りが味わえて面白い。ムニュベトというピータンとシャキシャキ野菜だ。普通のサラダにピータンは合いそうもないが、アトウになって調和したようだ。ピータンの黄身(紫身?)をすりつぶして混ぜたかったが、みんながいるのであきらめた。今度行ったら試してみよう。
by ウ・モス

ピータンもアトウの一員

 

ココジィの自慢料理


ダンバウ 1000円(ランチではセットで900円)

黄色いご飯にどんとダイナミックに載った鶏。見た目もダイナミックで美しいが、味もGOOD。鶏の旨みがきいたサフランライスは、さまざまなスパイスの香りで、南国の味わいに。ランチでは、スープなどもセットにして900円で出しており、テイクアウトも可。ランチの一番人気だというのもうなづける。
by マ・ザベー

 

笑顔のメイさんが運んできたのは、存在感があるダンバウ

一人じゃ食べきれないかも

 

大エビの玉ネギ炒め 900円

ミャンマーでは豪華とされお祝い事に出されることも多いバズンヒン(エビカレー)も、ここでは他の料理と写真の並びも同等の扱いでなにやら得した気分 !! フィリピン産のエビを使用していても、ヤンゴンの家庭料理の店で育ったミョーさんの腕にかかれば、味はオッカラパー風 ?? よく煮込んであるので、思わずエビの頭も、スライスされたトマトと区別がつかず一緒に食べてしまった... やはり大エビの身は一口でガブリといけばぷりぷりっと歯ごたえたっぷり、その後ジュワーッとマサラの効いたソースの味が沁みてくるのだ。
by ラインボワ

メイさんが大事に運んできた大エビ

エビごろごろ

 

魚の唐揚げ辛子和え 800円

白身のカレイを食べやすいサイズにからっと揚げて、炒めた唐辛子・ネギと和えた一品。いつも名札を付けて近所のお客さんたちに大人気のメイちゃんに、味も辛口、甘口お好みに注文できるので食べやすい。お店にはアジアのいろいろなビールもあるので、単品でつまみにもよく合う。ランチタイムにはライス・スープにラペイエ(ミルクティー)もついてセットでお得(800円)なのだ。
by ラインボワ

見た目も大事

甘辛さっぱり

 

コスウェ・トゥ 800円

五目麺である。中華の五目ソバと違うのは、汁がないこと、味がないこと、である。味がない、と書くと語弊がありそうだが、ほんとに、ない。ソバにからまってるのは油である。ミャンマーの人は油が大好きだが、その油味が若干する。濃くはない。それと、その油に寄りそう感じで野菜の味がする。これらの味は食べていくうちに、じわっ、と口内にひろがっていくもので、最初のうちは、やはり、味がない、と感じてしまう。ムニュ(←麺)、ザクザク(←野菜)、という食感はあるが味がない。不思議な食べ物である。好奇心の強い方にはおススメの一品である。
by あじ春亭

ムニュムニュ麺

 

モヒンガー 800円

泣く子も黙る麺料理である。ミャンマーの人で、これを食べない人はいない。ミャンマーの国民食である。日本にあるミャンマー料理店でこれを出さない店はない。あったら、それはモグリである。それほど一般的な料理なのだが、作り方は、けっこう手間隙がかかる。川の魚を絞ったダシ汁に、玉ネギ、ニンニク、生姜などの炒めものを混ぜ、スパイスを投じ、しばし寝かせたち、米の麺にかける。やや魚の生臭さが残るのだが、それこそがこの料理の旨みである。その臭みを旨みと感じたら、あなたもミャンマー人である。この店のモヒンガーは、汁が濃く、塩気がすこし強いように感じた。
by あじ春亭

 

ミャンマーで出てくる倍以上の量がある

 

お好みでトッピングを

 

番外編

おなじみのファルーダ、大人にも人気

 

ビルマ料理の説明もちゃんとありました





店のことなど

89年に来日したタンゼンウーさんが昨年オープンした店。来日後、銀座や上野の焼肉屋を中心に働き、在日朝鮮人の社長の下で、チーフとして韓国まで料理の勉強に行ったこともあるほどの熱心さで、今も、味へのこだわりを大切にしている。そのため、リピーターが多いのだという。また、月曜・火曜は生中200円、ランチタイムには注文を受けてから作るワンコイン弁当など、多彩なアイデアで展開。40歳になったら店を持ちたいというのが夢で、予定よりは少々遅れたが、4年前にここ袖ヶ浦で焼肉店カウボーイを開店。順調に推移し、昨年(2009年)、このビルマ料理店ココジィをスタートさせた。このほかにもビルマ雑貨の輸入を中心とする貿易業も始めているが、ビルマ料理店を始めることに関しては、ビルマ料理好きの奥さま(日本人)の思いが強かったという。店内に奥さまの手描きプレートが、あちこちに貼られており、「ビルマ料理の食べ方の基本は、ご飯とおかずを混ぜて食べること」などの説明がわかりやすい。日緬夫妻の二人三脚ぶりが素敵。その奥さまとの間に今年4月に生まれた赤ちゃんが、現在のタンゼンウーさんの大きな楽しみ。タンゼンウーさんは「序の口」のジョンさんのお兄さんで、ジョンさんが袖ヶ浦で仕事を始めたことから、ここ袖ヶ浦に店を持つことにした。「ココジィ」は「大きいお兄ちゃん」の意味で、11人兄弟の一番上のタンゼンウーさんが、弟たちから呼ばれていた愛称をそのまま店名にした。現在、兄弟のうち6人が袖ヶ浦で働いている。
by マ・ザベー  

スタッフはみな気さくなミャンマー人

 

今回の出席者。腹いっぱい


雑感

● 料理が美味しくて、かつ美しかった。全品とはいわないが、透明感というのだろうか、そんな清々しさを感じる料理が多い。器や盛り付けのセンスも良くて、満足度が高い。これまでに行ったビルマ料理店のなかでも、私としてはかなり気に入った。店の方たちの印象も素朴でやさしい。近くにあったらきっと通うと思う。遠くて残念。値段も高くないし、酒のつまみに良い料理も多いので、地元の日本人にもぜひ行ってみてほしい。
(マ・ザベー)

● どこの国に限らず、大都市の雑踏を離れてたまたま訪れた地方の町で、ふらっと立ち寄った食堂が、こじんまりとしながらも仲のよい夫婦できりもりされていたら...なんとなく気分のいいものだ。ここココジィーはそんな店。姉妹店の焼肉カウボーイとともに、オーナーの身内やヤンゴンでの隣人を呼んで営まれており、最近新興の住宅地として新しい家族が多く移り住む当地域にもすっかり溶け込んでいる。なお、自家製のキムチも大人気ということでお持ち帰りで買っていくお客さんも多いそうだ。
(ラインボワ)

●今回訪問のお店は長浦にある。長浦はどこかと言うと、千葉駅からさらに内房線に乗って30分ほど行ったところである。辺境である。なぜそんなところにミャンマー料理店があるのか。その地域にミャンマー人が多く住んでいるということは聞かない。ぽつんとある感じである。そんな好奇心から訪ねたのであるが、特に驚くような理由があったわけではなかった。詳しくは今回の訪問団の団長が書かれるだろう。
序の口へ続く
(アジ春亭)

●千葉の内房にミャンマー料理を出す店があるなんて全く知らなかった。そもそも、内房線の駅に降りたこともなかった。これは面白そうなので出かけることにしたが、さすがに今回は出席者が少なかった。
長浦はどこにでもある日本の地方の風景だったが、ココジィは妙に長浦に合っていた。昼間だったので酒も飲まずに2時間いたのだが、そのまま店の中でボーとしたくなった。ミャンマーで何もせずボーとしているのと同じような雰囲気だ。
そうだ、料理のことも書かなければ。日本では、「家庭料理」っぽいミャンマー料理の店が多いのだが、ここは違った。ちゃんとしたレストランの味だった。味だけでなく、器や盛りつけにも注意を払っている。店の中の時間はゆっくりしているのだが、料理はちゃんとしたレストランというぜいたくな気分をココジィで経験できた。
(ウ・モス)

取材日時 2010年9月4日(土)13:00〜
参加者 マ・ザベー
ラインボワ
アジ春亭
Fuji
ウ・モス(撮影)


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